食パンは乾燥とカビに注意
スーパーなどで食パンを買う時、できるだけ消費期限が遠いものを…と意識する方は多いでしょう。しかし、例え消費期限に余裕があっても、保存方法が適していなければすぐに風味が落ちたり、カビが生えたりしてしまいます。
パン屋さんのものを購入する、あるいは自分の家でつくるなど、どんなにこだわった食パンでも、時間とともに出来立ての風味を損ねていくものに変わりありません。
食パンの保存期間と保存場所
一般的に、パン屋さんの出来立ての食パンを購入したとしても、できるだけ早く食べるように勧められます。保存状態にもよりますが、常温で保存する場合は3~4日程度までが美味しく食べられる期間。
冷蔵庫なら涼しく保存にも適しているのでは?と思われるかもしれませんが、実は食パンは冷蔵保存には向いていません。なぜなら、冷蔵庫内の温度は食パンが一番劣化しやすいからです。
冷凍保存の場合は、約1か月まで美味しい状態を保てると言われています。ただし、これは正しい方法で冷凍した場合に限ります。購入した状態のまま冷凍庫に入れるのは得策ではありません。正しい冷凍保存のしかたは、また後ほど詳しくご紹介します。
食パンは乾燥と湿気に弱い
食パンは、乾燥と湿気の両方に注意が必要です。乾燥すると硬くパサつくため、風味が落ちます。また、湿度が高い場所に置いておくとカビが発生しやすく、処分せざるを得ないこともあります。
そのため、食パンを何日かに分けて食べる時には、安全に、そして美味しさを維持できる方法で保存することをおすすめします。
食パンを美味しいまま冷凍保存する方法
具体的に食パンを冷凍保存する方法を見てみましょう。
ステップ1 ラップで包む
すでにカットされた食パンの場合、なるべく空気に触れないように1枚ずつラップで保存します。こうすると、乾燥を防ぎやすくなります。潰れてしまうと解凍しても元には戻らないため注意が必要です。表面にはぴったりとラップを貼り付けましょう。
ステップ2 ジッパー付き保存袋などに入れる
ラップで包んだ食パンは、さらにジッパー付きの保存袋などに入れます。これは、冷凍庫内での臭い移りを防ぐためです。冷凍焼けしないよう、なるべく空気を抜いてからジッパーを閉めましょう。ジッパー付き保存袋には、食パンを1枚ずつ入れた方が早く冷凍できますが、袋の大きさによっては複数枚入れても大丈夫です。
ステップ3 アルミホイルか金属トレイで一気に冷凍
ジッパー付き保存袋の状態で冷凍庫に入れても問題はありませんが、冷凍スピードを早くすることで美味しさをより保ちやすくなると言われています。その方法はとても簡単で、アルミホイルで包むか、熱伝導率の高い金属トレイに載せて入れるだけ。食パンが潰れてしまわないように、スペースにゆとりをもって仕舞うのも大事です。
食パンを美味しく食べる解凍テク
大事に冷凍保存した食パンを、美味しくふかふかの状態で食べられる解凍テクをご紹介します。
霧吹きで水をかける
トースターでパンを焼く場合、熱でパンの水分が奪われます。一度自然解凍してから焼く時は、霧吹きで軽く水をかけるとふかふかの状態を維持しやすくなります。びちゃびちゃにならないように、霧吹きは食パンから離して全体に薄くかかる程度でOKです。
冷凍庫から出してすぐの食パンをトースターで焼く時は、霧吹きをしなくても大丈夫。食パンに残っている水分が役に立ってくれます。好みによって、しっとり食感が好きな方は冷凍庫から出して間もない状態で霧吹きをすると良いでしょう。
トースターを軽く余熱
冷凍した食パンは、軽く余熱して温めたトースターで焼くと中まで火が通り美味しく食べられます。厚切りトーストの場合は、冷凍庫から出してそのままトースターに入れても、中まで火が通らず冷たいままになってしまうこともあります。
前日に冷蔵庫にうつして自然解凍するか、電子レンジで軽く解凍してからトースターに入れると、中央まで熱が入って美味しく食べられます。
トースターで焼かなくても美味しい
冷凍した食パンは、自然解凍で美味しく食べることもできます。サンドイッチなどに使いたい時は、冷凍庫から冷蔵庫にうつし、2~3時間ほど待つと自然解凍できます。
この記事のここがミソ!
・食パン保存の大敵は、乾燥と湿気とカビ
・正しい方法で冷凍保存するのがコツ!
・冷凍保存したパンを美味しく食べるコツもある。
食パンを美味しいまま保存する方法や解凍テクをご紹介しました。食パンを無駄にせず美味しいまま食べきるには、購入した日の判断が重要です。購入した日から考えて、何日でこの食パンを食べきるのか考えてみましょう。
もし、3日以上かかるようなら、そのぶんをすぐに冷凍保存してしまうことで、風味を損ねず美味しいまま無駄なく食べられます。お買い物のあとの、ちょっとしたひと手間を習慣化してみましょう!
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