そのとき、子どもの安全のため、何歳からお留守番をさせても良いのかや、気をつけるべきポイントを抑えておきたい方は多いはずです。
そこでお留守番に関するアンケート調査の結果から分かる不安点や、それらに対する対策、工夫を紹介します。子ども一人でお留守番させるのが不安な方ほど、目を通してみてください。
子どものお留守番デビューは何歳からが多い?
一般的な小学生は、5時間授業の日だと14時30分頃に帰宅します。また、放課後に子どもを預けられる学童保育の多くは18時頃に閉まってしまいます。
そのため、共働きや両親が帰宅時間を調整できない家庭では、子どもの留守番を検討することになります。
「何歳から子どもにお留守番を頼める?」「お留守番させていけない年齢はある?」など、保護者の方が心配になるポイントを解説します。
お留守番デビューは小学1年生が最も多い
ベネッセの「子どもだけのお留守番」の調査によると、子どもだけのお留守番デビューの年齢は、小学1年生が21.9%、次いで小学3年生が18.8%、3番目に小学4年生が16.0%です。
家庭によってお留守番デビューの年齢は異なりますが、70%の子どもが小学1年~4年にお留守番デビューをしています。
ただし1年生〜4年生までの差は僅差ですので、子どもにお留守番を依頼する時期に迷っている場合、一般的な年齢はあくまで参考にしつつ、子どもの性格や成長度合いを考慮したうえで決めると良いでしょう。
子どものお留守番に年齢制限はある?
日本では、子ども一人のお留守番について年齢制限、法的な規制はありません。
一方でアメリカではメリーランド州8歳、オレゴン州10歳、イリノイ州では14歳からと、子どもを一人にさせてよい年齢が州法で定められています。
日本の場合、法律等による制限がないからこそ、子どもにお留守番を頼むタイミングの見極めや、お留守番中の安全対策が大切です。
子どものお留守番に対する保護者の不安
子どもにお留守番をさせるとき、来訪者への対応や思いがけない事故など、さまざまな不安を感じている保護者は多いはずです。
そこでALSOKの「小学生のお留守番実態調査」の結果より、多くの方が不安に感じるポイントを確認し、注意点のチェックや具体的な対策につなげましょう。
両親が不安に感じるポイント
「小学生のお留守番実態調査」によると、保護者が子どもだけのお留守番に対して不安に感じていることTOP3は、「訪問者対応」(66.7%)、「居空き」「急な体調不良」(ともに51.8%)です。
最も多くの保護者が不安に感じている点が、予期していない訪問者や侵入者に対する子どもの対応です。
宅配業者を装った強盗事件などがニュースで報道されることもあり、小さな子どもを一人で留守番させても大丈夫か、不安になりますよね。
また、その他にも地震のような災害、火遊びによる火災などの命の危険に関わる事象や、ゲームや動画の見すぎ、親のいない間の外出など、子どもの行動に対しての不安が意見としてありました。
子どもにお留守番をさせる場合は、上記のような不安点をリストアップして、それぞれの対策を考えていくと良いでしょう。
事前にチェック!子どもにお留守番を頼むときの注意点5選
子どもにお留守番を頼むときに、事前準備をしておくことで予想外の事態を防げます。子どもが一人でも安全に過ごせるように押さえておきたい注意点をみていきましょう。
1.しっかり施錠する
小学生くらいの子どもにお留守番させる場合、玄関だけでなく、窓や勝手口など不審者が侵入する可能性のある場所はすべて施錠しましょう。
さらに、玄関扉のドアチェーン、二重ロックなどをすることで、子どもがより安全に過ごせるはずです。また、施錠の確認と合わせて後述の来客時の対応を子どもに伝えておくと良いでしょう。
2.来客時の対応を明確にする
子ども一人でお留守番させるとき、多くの両親が不安に感じているのが来客時の対応です。
小学生1~4年生ほどのお子さんなら、来客があってもインターホンに出ない、鍵や扉を開けないように決めておくと、犯罪に巻き込まれるリスクをグッと抑えられます。
荷物であれば宅配ボックスに入れてもらって、後で両親の帰宅後に取りに行けば済みます。仮に宅配ボックスがなくても、不在票があれば後日再配達をしてもらえますよね。
大人が不在の環境は子どもにとってリスクが大きいため、子どもの性格や周辺環境などを考慮しつつ、慎重に判断しましょう。
3.火・水・階段など事故につながるポイントをチェック
子ども一人にお留守番させるとき、キッチンが火元の火事や、風呂場やベランダ、階段が原因の事故には注意が必要です。
具体的には、以下のような危険が潜んでいます。
- キッチンのガスコンロで火遊びをして火傷を負う
- 風呂場で水を溜めて遊んで誤って溺れてしまう
- ベランダの手すりを超えて落下してしまう
- 階段で足を踏み外してしまう
このように、お留守番中に子どもは両親の予想を超えた行動をとるケースも多いため、事故の原因になりやすい火元、風呂場、階段などの場所を事前にチェックしましょう。
その際、可能なら階段への手すり設置や、火の元栓やお風呂の蓋を事前に閉めておくなど、事故が起きない環境を整えるのがおすすめです。
4.子どもからの連絡手段を決めておく
子どもとの連絡手段を決めておけば、両親、子どもの双方が安心して過ごせます。まだ子どもにスマートフォンを持たせていない場合には固定電話を使いましょう。
スマートフォンを持たせている場合、無料で使えるLINEなどのメッセージアプリの利用がおすすめです。メッセージがリアルタイムに届くので緊急時の連絡にも便利ですし、サービスによっては無料で通話できる機能もあります。
また、双方向に通話が可能な設置型の見守りカメラもあるので、お留守番中の様子が心配であれば設置を検討してみましょう。
5.禁止事項を事前に決めておく
安全なお留守番のためには、子どもの性格や成長に合わせた禁止事項を決めることが重要です。
特に、親がいるときはOKだったけれどお留守番時に禁止となる点は、子どもが理解できるまで時間をかけて話し合いましょう。
例えば、以下のようなことは予め取り決めておきましょう。
- ハサミなどの刃物は使用しない
- 一人でキッチンで調理しない(食べ物はレトルト食品を用意して電子レンジのみ使用する)
- ベランダには出ない
- ゲームや YouTubeは1時間まで
また、禁止事項は通常時だけでなく、地震のような災害が起きた非常時も想定しておけば、万が一の事態に備えられます。
一人にさせない選択肢も!子どもにお留守番させるときの対策5選
注意すべきポイントを押さえたうえで、それぞれの対策を施すことで、子ども一人でも安全にお留守番しやすくなります。
子どもが事件や事故に巻き込まれないための具体策を、一人でお留守番させないという選択肢も含めてみていきましょう。
1.キッズシッターを利用する
本当は子どもに一人で留守番させたくないけれど、仕事などでどうしても外出しなければいけないこともありますよね。そんなときに安心して頼れるのが、キッズシッターです。
キッズシッターなら子ども二人以上や、高頻度でのお留守番が必要な場合でも、安心して子どもを任せられます。
キッズシッターの他にも、子どものお世話から料理、掃除まで幅広く家事や育児を依頼できる「きらりライフサポート」のようなサービスもあるため、用途にあったサービスを探してみましょう。
2.防犯カメラ・ホームセキュリティを導入
子どもをお留守番させるときは、事前に防犯カメラやホームセキュリティを導入しておくと安心です。
例えば、防犯カメラの場合、外出先からスマホで映像を確認できるクラウド型のカメラにすれば、リアルタイムで子どもの安全を確かめられます。
また、ホームセキュリティを導入する際は、SECOMのようにスピーディーな駆けつけだけでなく、看護師に健康相談までできるサービスにすると、子どもを留守番させるときの不安が軽くなるはずです。
ただし、防犯カメラは子どもから「監視されている」と受け取られる可能性もあります。そのため勝手に設置するのではなく、事前に子どもと話し合って納得した上で設置するようにしましょう。
3.事故防止対策を徹底する
一人でお留守番中の子どもは、思いもよらない行動を取るため、徹底した事故防止対策が必要です。
特に、多くの保護者が不安に感じている来客対応の不安を軽減するには、ドアの二重ロックや、家族のみが開閉できる電子キーを導入すると良いでしょう。
また、刃物を手が届かない場所に収納したり、ガスの元栓を閉めたり、子どもが安全に過ごせる環境を整えることも大切です。
4.身内に子どもの見守りを依頼する
ホームセキュリティの導入やキッズシッターへの依頼は子どものお留守番対策として有効な手段ですが、費用が発生するのがネックです。
忙しいときほど、家庭の問題を自分たちだけで解決しようと考えず、両親や兄弟など身近な人に相談してみましょう。
また、信頼している家族ならキッズシッターには依頼できないような細やかな家事、プライベートなことまで依頼できるのがメリットです。
一方、身内だからこそ、両親が不在中に子どもに起きた不慮の事故(軽い怪我なども含む)に対する責任を重く感じることもありますので、頻繁に依頼するのは控えた方が良いかもしれません。
5.学童保育を活用する
子どもにお留守番してほしい時間が放課後から18時前後の場合、学童保育の活用が有効です。
一般的に5,000~10,000円と利用料がリーズナブルなうえに、遊びから宿題の見守りまでしてもらえます。ただし公立の学童の場合、習い事のように付きっきりで大人が面倒を見てくれるわけではないので、その点は理解が必要です。
子どもの勉強をちゃんと見てほしい、子どもの遊び相手になって欲しい場合、民間学童の利用を検討しましょう。民間学童のなかには、夕方以降の預かりに対応している事業所もあるため、子どもにお留守番させるのが不安な方は、近所の民間学童を探してみると良いでしょう。
子どもに楽しくお留守番してもらうための工夫は?
防犯対策や禁止事項の取り決めをした上で、あとは楽しく過ごせるための工夫があれば子ども自身も不安にならずにお留守番ができます。おもちゃの購入やおやつの用意など、子どもがお留守番しやすい環境を両親が整えるようにしましょう。
映画やTV、漫画を鑑賞してもらう
映画やTV・漫画などを子どもに鑑賞してもらうことで、お留守番中に退屈せずに過ごせます。また、映画や漫画に集中することで、両親がいないことへの不安感を子どもが感じにくいのも利点です。
両親がサブスクリプションサービスに加入していたり、漫画をすでに購入している場合は、比較的費用がかからないのもポイントです。
ただし、テレビの見過ぎを避けるため、予め時間を決めておきましょう。
新しいおもちゃを購入
一人で遊べる子どもや、兄弟や姉妹にお留守番させる場合、新しいおもちゃの購入も有効な手段の一つです。
新しいおもちゃを購入する場合、子どもだけだと遊び方に戸惑うケースが想定されるため、事前に親子で遊んでおくのも良いでしょう。
ちなみに、お留守番のたびに新しいおもちゃを購入していると、手間や費用がかかるためお留守番デビューや長時間のお留守番時の購入をおすすめします。どうしても定期的に留守番をさせる必要があるなら、おもちゃのサブスクリプションサービスの利用を検討しましょう。
夢中になれるゲーム
お留守番中も子どもに楽しんでほしい場合、ゲームをしてもらうのが効果的です。
特に、友人とオンラインでつながれるタイプのゲームなら、お留守番に慣れていない子どもでも不安や孤独感を感じずに過ごしやすく魅力的です。
子どもがゲームをやりすぎてしまわないか不安なときは、事前にプレイ時間の上限を伝えておくのが良いでしょう。
子どもが好きなおやつを用意する
子どもが好きなおやつを用意しておけば、気が紛れるだけでなく、お留守番中に子どものお腹が空いたときに小腹を満たせます。
おやつを用意するとき、袋ごと出してしまうと食べすぎることがあるため、食べて良い量を器に載せて提供するのが良いでしょう。また、市販のお菓子も良いですが、手作りのおやつだと親の温もりを感じられるのでお留守番の寂しさが和らぐかもしれませんよ。
宿題をできたらご褒美をあげる
お留守番中は、学校からの宿題に適している時間です。もし、お留守番中の宿題を子どもに習慣づけてほしい場合、帰宅時に宿題を終えていたら褒めたり、ご褒美をあげたりしてみましょう。
自分の子どもがお留守番中、宿題に取り組めるか不安な方は、宿題の見守り、習い事のお迎え、料理の提供まで依頼できる「きらりライフサポート」のようなサービスの活用がおすすめです。
子どものお留守番が不安なら「きらりライフサポート」の育児代行を活用
共働きで忙しいけれど、子ども一人でお留守番させることに不安を感じている両親は多いはずです。一方で、子どもの予定に合わせて、両親が家事や仕事を頑張りすぎてしまうと、疲れやストレスが溜まってしまいます。
そんなとき「きらりライフサポート」なら、家事代行からキッズシッター、ペットシッターまで完全オーダーメイドのご家庭サポートを提供可能です。月8回以上利用する場合、最低1時間~4時間以上まで利用時間を自由に選べます。
専任制で、子どもも両親も安心してサポートを受けられるサービスを利用したい方は、「利用申込み」よりご相談ください。
1分でわかる!きらりライフサポートってこんなサービス
よく読まれている記事
RANKING