「共働きなのに、自分ばかり家事をしている気がする」「家事を分担しているはずなのに、なぜか負担が減らない」と悩んでいませんか?
共働き世帯では、夫婦それぞれが仕事をしながら、料理や洗濯、掃除などの家事をこなす必要があります。しかし、家事にはゴミ袋の交換や日用品の補充、献立を考えるといった「名もなき家事」も多く、単純に家事の数を半分ずつに分けるだけでは、負担の偏りを解消できないこともあります。

実際、内閣府が2025年に公表した資料では、6歳未満の子どもがいる夫婦について、すべての都道府県で妻の家事関連時間が夫より1日210分以上長いことが示されています。夫婦で協力しているつもりでも、家事・育児の負担には差が生じている家庭も少なくありません。
※出典:内閣府 令和7年版男女共同参画白書 特-19図。元データは総務省 令和3年社会生活基本調査
だからこそ大切なのは、「夫50%・妻50%」と機械的に分けることではなく、お互いの勤務時間や得意・不得意、家事にかかる時間まで踏まえて、無理なく続けられる分担方法を考えることです。
この記事では、共働き夫婦の家事分担がうまくいかない原因から、家事分担の決め方、具体的な家事分担表、長続きさせるコツまで詳しく解説します。
夫婦だけでは家事が回らない場合に、家事そのものを減らして負担を軽くする方法も紹介するので、ご家庭に合った家事分担を考える参考にしてください。
共働き夫婦の家事分担がうまくいかない4つの理由

共働き夫婦が家事を分担していても、「自分のほうが多くやっている気がする」「お願いした家事が終わっていない」といった不満が生まれることがあります。
その原因は、単純に家事の量だけではありません。
夫婦の間で「どこまでを家事と考えるか」「どの状態になれば終わりと考えるか」といった認識がずれていると、実際には家事を分担していても負担感に差が生まれます。
まずは、家事分担がうまくいかない主な理由を確認してみましょう。
家事として認識している範囲が違う
同じ家事でも、夫婦によって「どこからどこまでを1つの家事と考えるか」が異なることがあります。
たとえば「ゴミ出し」を担当している場合、ゴミ袋を集積所まで持っていくことだけを「ゴミ出し」と考える人もいれば、各部屋のゴミを集める、分別する、ゴミ袋を交換する、収集日を確認するといった作業まで含めて考える人もいます。
このように家事の認識範囲が異なると、片方は「自分の担当はきちんと終わらせた」と感じていても、もう片方は「結局、残りの作業は自分がやっている」と不満を感じることがあります。
「どちらが多く家事をしているか」を考える前に、まずは夫婦で「この家事にはどんな作業が含まれているのか」を共有してみることが大切です。
「名もなき家事」が偏っている
家事には、料理や洗濯、掃除のように名前が付いているものだけでなく、日常の中で発生する細かな作業も数多くあります。こうした作業は一般に「名もなき家事」と呼ばれています。
たとえば、
・トイレットペーパーや洗剤の補充
・日用品の在庫確認
・ゴミ袋の交換
・郵便物や書類の整理
・献立を考える
・冷蔵庫の中身を確認する
・子どもの持ち物や提出物を確認する
などです。
一つひとつは数分で終わる作業でも、毎日のように積み重なると大きな負担になります。
表面的には「料理は妻、洗濯は夫」のように家事を分担できていても、その周辺にある細かな作業をどちらか一方がほとんど担っていれば、実際の負担感には差が生まれます。
家事分担を見直す際は、目立つ家事だけではなく、その前後に発生している細かな作業まで含めて整理してみましょう。
家事のやり方・完成基準が違う
夫婦で同じ家事を担当できるようになっても、「どの状態までやれば終わりなのか」という基準が違うと、不満につながることがあります。
たとえば掃除であれば、
・床に掃除機をかければ終わり
・家具の下や隙間まで掃除して終わり
と考える人がいるかもしれません。
洗濯でも、
・洗濯物を畳めば終わり
・畳んでそれぞれの収納場所まで戻して終わり
という違いがあります。
このような基準のずれがあると、一方が家事を終えたあとに、もう一方が追加で作業したり、やり直したりすることになり、「結局自分がやっている」という感覚につながりやすくなります。
ただし、どちらか一方のやり方が必ず正しいとは限りません。家事の仕上がりに対する希望を細かく押し付けすぎると、それ自体がストレスになることもあります。
「ここまではやってほしい」という最低限のラインを夫婦で共有し、それ以上についてはお互いのやり方を尊重することも大切です。
仕事時間や得意不得意を考慮していない
家事を公平に分けようとして、「料理は妻、洗濯は夫」「3つずつ担当する」といったように、家事の数だけを基準に分担してしまうケースもあります。
しかし、同じ数の家事を担当していても、必要な時間や負担は同じとは限りません。
たとえば、夕食の準備には買い物や献立決めも含めて1時間以上かかる一方、ゴミ出しは数分で終わることもあります。また、帰宅時間が遅い人に平日の夕食作りを任せたり、朝早く出勤する人に毎朝の洗濯を任せたりすると、分担自体が無理のあるものになってしまいます。
家事分担を考える際は、
・出勤、帰宅時間
・在宅勤務の有無
・休日
・家事にかかる時間
・得意、不得意
・子どもの送迎などの予定
まで含めて考えることが重要です。
家事をきれいに半分ずつ分けることよりも、それぞれの生活に無理なく組み込める形に調整するほうが、家事分担は長続きしやすくなります。
次章では、こうした考え方を踏まえて、共働き夫婦が家事を分担する際に「5:5」にこだわらなくてもよい理由と、具体的な分け方を紹介します。
共働き夫婦の家事分担は「5:5」にこだわらなくてOK!

共働き夫婦の家事分担というと、「夫と妻で半分ずつ分けるのが公平」と考えがちです。しかし、家事の種類によって必要な時間や負担は異なり、夫婦それぞれの勤務時間や得意・不得意も違います。
そのため、家事の数を機械的に5:5にすることが、必ずしも公平とは限りません。
たとえば、片方が夕食作り・買い物・献立決めを担当し、もう片方がゴミ出し・食器の片付け・郵便物の整理を担当している場合、家事の数だけを見れば同じ3つでも、実際にかかる時間や負担には差が出る可能性があります。
大切なのは、「同じ数を担当しているか」ではなく、夫婦がお互いに無理なく続けられ、負担に納得できているかどうかです。
家事分担の方法にはいくつか考え方があるため、家庭の生活リズムに合わせて取り入れてみましょう。
時間で分担する
家事の種類ではなく、「家事に使う時間」を基準に分担する方法です。
たとえば、
・平日はそれぞれ1日30分ずつ家事をする
・朝の家事は夫、夜の家事は妻が担当する
・休日は午前と午後で交代する
といった分け方ができます。
時間を基準にすると、家事の種類が違っていても負担量を比較しやすくなります。
特に、夫婦で得意な家事が違う場合は、「同じ家事を交代で行う」よりも、それぞれが得意な家事を担当しながら、全体の作業時間が大きく偏らないように調整する方法もおすすめです。
ただし、同じ30分でも疲労度や精神的な負担が同じとは限りません。時間だけで完全に公平さを判断するのではなく、「負担に偏りを感じていないか」を夫婦で確認することも大切です。
家事の数・内容で分担する
家事ごとに担当を決める、最も分かりやすい方法です。
たとえば、
・夫:洗濯、ゴミ出し、お風呂掃除
・妻:料理、買い物、食器洗い
といった形です。
担当が明確になるため、「これはどちらがやるのか」と迷いにくくなるメリットがあります。
一方で、家事の数だけをそろえるのは避けましょう。
先ほどの例でも、料理には献立を考える、食材を確認する、調理する、片付けるといった複数の工程が含まれます。一方で、ゴミ出しは家庭によっては数分で終わる場合もあります。
そのため、「3つずつ担当しているから公平」と考えるのではなく、所要時間や作業量まで含めて調整することが重要です。
また、負担の大きい家事を一方だけが担当し続けないよう、定期的に入れ替える方法もあります。
曜日やタイミングで交代する
家事の内容を固定せず、曜日や時間帯で担当を分ける方法もあります。
たとえば、
・月水金は夫、火木は妻
・平日は妻、休日は夫
・朝の家事は夫、夜の家事は妻
・早く帰宅したほうが夕食後の片付けを担当する
といった分け方です。
勤務時間や休日が異なる夫婦は、家事の種類を固定するよりも、曜日やタイミングで分担したほうが生活に合わせやすい場合があります。
また、「料理は必ず妻」「掃除は必ず夫」のように担当を固定しすぎないため、仕事の繁忙期や予定の変化にも対応しやすくなります。
ただし、その日の状況によって担当を決める場合は、「結局どちらもやらなかった」とならないよう、最低限のルールを決めておくと安心です。
また、仕事の繁忙期や体調、妊娠・出産、子どもの成長などによって、負担できる家事の量は変化します。一度決めた分担をずっと守ることよりも、その時々の生活に合わせて調整していくことが大切です。
家事分担の目的は「夫50%・妻50%」という数字を実現することではなく、夫婦双方が無理なく生活できる状態をつくることです。
次章では、実際に家庭内の家事を整理し、夫婦に合った分担を決める方法を4つのステップで紹介します。
共働き夫婦の家事分担を決める4ステップ

家事分担をうまく続けるためには、いきなり「料理は妻、掃除は夫」と担当を決めるのではなく、まず家庭内にどのような家事があり、それぞれにどの程度の負担がかかっているのかを整理することが大切です。
特に共働きの場合は、仕事の時間や休日、得意な家事も夫婦によって異なります。家事の種類や数だけで分担すると、かえって負担が偏ってしまうこともあります。
ここでは、家庭に合った家事分担を決める方法を4つのステップで紹介します。
STEP1 家事をすべて書き出す
まずは、家庭内で行っている家事をできるだけすべて書き出してみましょう。
料理・洗濯・掃除といった大きな項目だけではなく、実際に日常生活の中で行っている作業まで具体的に挙げることがポイントです。
たとえば「掃除」でまとめるのではなく、
・リビングの掃除
・トイレ掃除
・お風呂掃除
・洗面台の掃除
・玄関掃除
というように分けます。
また、家事を思い出しやすくするために、
・平日の朝
・平日の夜
・休日
のように時間帯や曜日ごとに、一日の流れを振り返りながら書き出す方法もおすすめです。
掃除や料理だけでなく、買い物、ゴミ出し、日用品の補充、ペットの世話なども忘れずに含めましょう。子どもがいる家庭では、保育園・学校の準備や送迎、寝かしつけなどの育児もあわせて整理すると、家庭全体の負担を把握しやすくなります。
この段階では担当者を決める必要はありません。まずは「家庭の中でどんな作業が発生しているのか」を夫婦で把握することを優先しましょう。
STEP2 家事を細かな工程まで分解する
家事を書き出したら、それぞれをさらに細かな工程に分けてみましょう。
前述したように、「洗濯」「ゴミ出し」と一言で表される家事でも、実際には複数の作業が含まれています。
たとえば洗濯なら、
・洗濯物を集める
・洗濯表示や色柄などを確認する
・洗濯機を回す
・洗濯物を干す
・取り込む
・畳む
・収納する
といった工程があります。
ゴミ出しの場合も、
・家の中のゴミ箱を確認する
・ゴミを集める
・種類ごとに分別する
・ゴミ袋をまとめる
・新しいゴミ袋をセットする
・収集日を確認する
・集積所へ持っていく
など、実際には多くの作業があります。
こうした工程まで整理すると、「ゴミ出しは夫が担当していると思っていたけれど、集積所へ持っていく以外の作業は妻が担当していた」といった認識のずれにも気付きやすくなります。
すべての家事を細かく分解すると大変なので、特に「どちらが担当しているのか曖昧な家事」や「負担に偏りを感じている家事」から整理するだけでも構いません。
大切なのは、家事の名称だけでは見えにくい作業まで可視化することです。
STEP3 頻度・所要時間・得意不得意を整理する
家事を整理できたら、それぞれにどの程度の負担があるのかを確認します。
家事ごとに、次のような項目を整理してみましょう。
・どのくらいの頻度で行うか
・1回あたり何分程度かかるか
・どちらが得意・苦手か
・どちらの生活時間に組み込みやすいか
・毎日必ず必要なのか、頻度を減らせるのか
たとえば、ゴミ出しは1回数分でも週に何度か発生します。一方、お風呂掃除は毎日必要な家庭もあれば、掃除方法によって負担が異なる家庭もあります。
また、夕食作りについても「調理30分」だけを見るのではなく、献立を考える時間や買い物、下ごしらえ、片付けまで含めて負担を考えることが重要です。
さらに、同じ家事でも得意不得意によって負担感は変わります。
料理が好きな人にとっては夕食作りがそれほど苦にならなくても、料理が苦手な人には大きな負担になることがあります。反対に、掃除が得意な人であれば短時間で済ませられることもあるでしょう。
家事の「数」だけで公平さを判断するのではなく、時間や負担感まで含めて整理することで、より現実的な家事分担を考えやすくなります。
STEP4 担当を決めて見える化する
ここまで整理した内容をもとに、それぞれの家事の担当を決めていきましょう。
担当を決める際は、単純に家事の数を半分にするのではなく、
・出勤、帰宅時間
・在宅勤務の有無
・休日
・得意、不得意
・家事にかかる時間
・子どもの送迎などの予定
を踏まえて調整します。
たとえば、朝早く出勤する人に毎朝の洗濯を担当してもらうよりも、夜にできる家事を担当してもらうなど、それぞれの生活リズムに合わせた方が無理なく続けやすくなります。
担当が決まったら、誰が何を担当しているのかを夫婦で確認できる状態にしておきましょう。
方法は家庭によって異なりますが、
・家事分担表を冷蔵庫などに貼る
・共有カレンダーに登録する
・LINEのノートなどにまとめる
・タスク管理アプリを利用する
などがあります。
重要なのは、「一度決めた分担を絶対に守ること」ではありません。
実際に生活してみると、「思ったより負担が大きかった」「仕事の時間と合わなかった」といった問題が見つかることもあります。その場合は、無理に続けるのではなく、担当や家事の内容を調整していきましょう。
まずは家事を可視化し、それぞれの生活に合わせて分担してみることが、無理なく続けられる家事分担への第一歩です。
次章では、ここまでのステップを実際の家庭に当てはめた、共働き夫婦の家事分担表の具体例を紹介します。
【具体例】共働き夫婦の家事分担表

ここまで、家事を細かく整理し、負担や生活リズムを踏まえて担当を決める方法を紹介してきました。
とはいえ、「実際にどう分ければいいのかわからない」という方も多いでしょう。
そこでここでは、共働き夫婦の家事分担例を、子どもがいない家庭と子育て中の家庭に分けて紹介します。
あくまで一例のため、そのまま真似する必要はありません。勤務時間や得意・不得意、在宅勤務の有無などに合わせて、ご家庭に合う形に調整してください。
子どもがいない共働き夫婦の家事分担表
子どもがいない共働き夫婦の場合は、料理・洗濯・掃除・買い物など、日常的に発生する家事を中心に分担します。
例えば、以下のような分け方が考えられます。

このように、すべての家事を夫婦のどちらかに割り振る必要はありません。
食器洗いや床掃除など、家電に任せられるものは家電を活用することで、夫婦が担当する家事の量そのものを減らせます。
また、「料理は妻」「掃除は夫」のように固定する必要もありません。例えば料理が得意な夫が夕食を担当し、妻が洗濯や掃除を担当するなど、それぞれの得意・不得意に合わせて入れ替えて問題ありません。
大切なのは、担当する家事の数をそろえることではなく、実際にかかる時間や負担に大きな偏りがないかを確認することです。
子育て中の共働き夫婦の家事・育児分担表
子どもがいる家庭では、家事に加えて育児に関するタスクも増えます。
送迎や入浴、寝かしつけのように分かりやすい育児だけでなく、持ち物の準備や行事の確認など、日常的に発生する細かな作業も含めて考えることが大切です。
例えば、以下のような分担が考えられます。

子育て中の家庭では、単純に「家事」と「育児」を別々に考えるのではなく、家庭内で必要な作業をまとめて整理するのがおすすめです。
例えば、夫がゴミ出しや洗濯などの家事を多く担当していても、妻が毎日の送迎や持ち物準備、行事の確認、寝かしつけなどを担当していれば、実際の負担は妻に偏っている可能性があります。
逆に、送迎や入浴などの育児を夫が多く担当している家庭もあるでしょう。
特に子育てでは、
・保育園や学校からのお知らせを確認する
・着替えや持ち物を準備する
・子どもの服や日用品の在庫を確認する
・通院や予防接種の日程を管理する
・行事や提出物の期限を覚えておく
といった、表面からは見えにくい作業も発生します。
こうした「名もなき育児」まで含めて分担を考えることで、「自分ばかり負担している」という認識のずれを減らしやすくなります。
また、子どもの成長に応じて必要な家事・育児は変わります。乳幼児期は送迎や入浴、寝かしつけの負担が大きくても、成長すると習い事の送迎や学校行事への対応などが増えることもあります。
そのため、一度作った家事分担表を固定せず、生活の変化に合わせて定期的に見直すことが大切です。
共働き夫婦の家事分担を長続きさせる5つのコツ
家事分担は、一度決めたら終わりではありません。最初はうまく回っていても、仕事が忙しくなったり、生活リズムが変わったりすると、少しずつ負担が偏ることがあります。
大切なのは、最初から完璧なルールを作ることではなく、無理なく続けられる形に調整していくことです。
ここでは、共働き夫婦が家事分担を長続きさせるための5つのコツを紹介します。
完璧な5:5を目指さない
家事分担を続けるうえで、毎日必ず「夫50%・妻50%」にする必要はありません。
仕事の繁忙期や体調不良、急な予定などによって、一時的にどちらかの負担が増えることはあります。そうした日まで無理に同じ量の家事をこなそうとすると、かえってストレスが大きくなってしまいます。
たとえば、片方の帰宅が遅くなる週はもう片方が夕食を担当し、代わりに休日の掃除や買い物を多めに担当してもらう、といった調整もできます。
大切なのは、その日ごとの家事量を完全に同じにすることではなく、長期的に見てどちらか一方へ負担が集中していない状態をつくることです。
「今週は忙しいからお願いしたい」「来週は代わりにこの家事を担当するね」と声を掛け合い、その時々の状況に合わせて柔軟に調整しましょう。
家事のやり方・完成ラインを共有する
同じ家事でも、「どこまでやれば終わりなのか」という認識が違うと、不満が生まれやすくなります。
たとえば「お風呂掃除」であれば、
・浴槽だけ洗えば終わり
・床や排水口まで掃除して終わり
など、人によって完成のイメージが異なります。
洗濯の場合も、「畳めば終わり」と考える人もいれば、「それぞれの収納場所に戻すまでが洗濯」と考える人もいるでしょう。
こうした違いがある場合は、家事を分担する段階で最低限の完成ラインを共有しておくのがおすすめです。
ただし、細かな手順まで一方のやり方に統一しすぎる必要はありません。仕上がりに問題がなければ、洗濯物の畳み方や掃除の順番などは、それぞれのやりやすい方法に任せることも大切です。
「やり方」ではなく、「どの状態になれば完了なのか」を共有する意識を持つと、お互いのストレスを減らしやすくなります。
担当を固定しすぎない
家事の担当を明確にすることは大切ですが、「この家事はずっと夫」「これは必ず妻」と固定しすぎると、生活の変化に対応しにくくなることがあります。
たとえば、
・転職や部署異動で帰宅時間が変わった
・在宅勤務から出社中心になった
・仕事の繁忙期に入った
・妊娠・出産で生活リズムが変わった
・子どもの送迎や習い事が増えた
といった変化があれば、それまで無理なくできていた家事でも負担になる可能性があります。
「担当だから必ずやらなければいけない」と考えるのではなく、状況に応じて入れ替えたり、一時的に代わったりできるルールにしておきましょう。
また、普段は担当していない家事でも、基本的なやり方だけは夫婦双方が把握しておくと安心です。どちらかが体調を崩したときや不在のときにも対応しやすくなります。
相手への感謝と伝え方を意識する
家事を担当することが当たり前になってくると、相手がしてくれた家事に対して感謝を伝える機会が少なくなりがちです。
たとえ決めた分担どおりに家事をしているだけでも、「ありがとう」「助かった」と一言伝えるだけで、お互いの負担感や受け取り方は変わります。
一方で、不満や改善してほしいことがある場合は、相手を責める言い方にならないよう注意しましょう。
たとえば、
「なんでここまでやってくれないの?」
と伝えるよりも、
「次からここまでやってもらえると助かる」
と具体的にお願いしたほうが、相手も受け入れやすくなります。
「もっと家事をしてほしい」といった抽象的なお願いではなく、
・食器を洗ったあとにシンクも流してほしい
・洗濯物を取り込んだら収納までお願いしたい
・ゴミ袋を交換したら新しい袋もセットしてほしい
など、具体的に伝えることもポイントです。
家事分担を「相手の仕事」と考えるのではなく、家庭を一緒に回すための協力として捉えることで、コミュニケーションもしやすくなります。
定期的に家事分担を見直す
家事分担は、一度決めた内容をずっと続ける必要はありません。
生活環境は少しずつ変化するため、以前は問題なく続けられていた分担でも、いつの間にか片方に負担が偏っていることがあります。
たとえば、
・最近残業が増えた
・子どもの生活リズムが変わった
・家事の量が増えた
・担当している家事に負担を感じるようになった
といった変化があれば、分担を見直すタイミングです。
「最近大変な家事はある?」「この分担のままで続けられそう?」と、ときどき話すだけでも構いません。
また、見直す際には「誰が担当するか」だけでなく、「この家事は本当に今の頻度で必要なのか」「家電などで減らせないか」と考えてみるのもおすすめです。
家事分担を長続きさせるためには、一度決めたルールを守り続けることよりも、夫婦の状況に合わせて無理のない形へ更新していくことが大切です。
それでも夫婦だけでは家事が回らない場合は、分担方法を工夫するだけでなく、そもそもの家事量を減らすという方法もあります。
次章では、時短家電や外部サービスを活用して、家庭内の家事負担そのものを減らす方法を紹介します。
夫婦で分担するだけでなく「家事そのものを減らす」ことも大切

家事分担を工夫しても、「そもそも家事の量が多くて回らない」「夫婦ともに仕事が忙しく、家事に使える時間が足りない」という家庭もあります。
その場合は、「誰がやるか」だけを考えるのではなく、夫婦が担当する家事そのものを減らせないかという視点を持つことも大切です。
たとえば、すべての家事を夫婦だけで分担しようとすると、
「夫50%・妻50%」
を目指すことになります。
一方で、家電や外部サービスを活用すれば、
「夫30%・妻30%・家電やサービス40%」
のように、夫婦双方の負担そのものを減らすこともできます。
家事をラクにする方法は一つではありません。家庭の状況に合わせて、取り入れやすいものから検討してみましょう。
時短家電を取り入れる
毎日のように発生する家事は、時短家電を活用することで負担を減らせます。
代表的なものとしては、
・食器洗い乾燥機
・ロボット掃除機
・ドラム式洗濯乾燥機
・自動調理器
などがあります。
たとえば、食器洗い乾燥機を使えば、毎食後に食器を一枚ずつ洗う時間を減らせます。ロボット掃除機を使えば、床掃除の一部を任せることもできます。
また、洗濯乾燥機を活用すれば、
「洗う→干す→取り込む」
という工程のうち、干す・取り込む作業を減らせる場合があります。
時短家電を導入するときは、「便利そうだから」という理由だけで選ぶのではなく、家庭で特に負担になっている家事から優先して検討するのがおすすめです。
たとえば、毎日の食器洗いが負担なら食洗機、床掃除に時間を取られているならロボット掃除機というように、現在の家事分担表を見ながら考えると、自分たちに必要な家電を判断しやすくなります。
食材宅配・ミールキットを活用する
料理の負担を減らしたい場合は、食材宅配やミールキットを利用する方法もあります。
夕食作りには、単に「料理をする」だけでなく、
・献立を考える
・冷蔵庫の中身を確認する
・必要な食材を決める
・買い物に行く
・食材を切る
・調理する
・後片付けをする
といった複数の工程があります。
特に共働き家庭では、「今日何を作るか考えること」や「仕事帰りに買い物へ行くこと」自体が負担になることもあるでしょう。
食材宅配を使えば買い物に行く回数を減らせます。ミールキットなら、あらかじめ必要な食材やレシピが用意されているため、献立決めや下ごしらえの負担を軽減できる場合があります。
また、毎日利用する必要はありません。
「残業が多い平日だけ利用する」「週に2〜3日はミールキットにする」といったように、負担の大きい曜日だけ取り入れる方法もあります。
すべてを自炊することにこだわらず、無理なく続けられる方法を選びましょう。
家事代行サービスを利用する
時短家電や宅配サービスを活用しても、「夫婦ともに仕事が忙しく、家事まで手が回らない」「休日が家事だけで終わってしまう」と感じることもあります。
そのような場合は、夫婦だけですべての家事を分担するのではなく、家事の一部を家事代行サービスに任せる方法もあります。
家事代行では、サービスによって異なりますが、
・部屋や水回りの掃除
・洗濯
・料理
・作り置き
など、家庭内で日常的に発生する家事をお願いできます。
家事代行を利用するメリットは、夫婦のどちらかが担当していた家事を、もう一方へ移さずに済むことです。
たとえば、「掃除は夫、料理は妻」と分担している家庭であれば、掃除の一部を家事代行に任せることで、夫の負担だけを妻へ移すことなく、家庭全体の家事量そのものを減らせます。
きらりライフサポートでは、料理や掃除などの家事に加えて、キッズシッターなどのチャイルドケアも相談できます。
そのため、それぞれの家庭で負担になっていることに合わせて、さまざまな使い方が可能です。
たとえば、
・掃除をサポーターに任せ、夫婦は料理や洗濯を分担する
・平日の料理や作り置きをお願いし、仕事終わりの負担を減らす
・料理と掃除をお願いし、休日を家事ではなく夫婦の時間に使う
・子育て中の家庭なら、料理や掃除を任せて子どもとの時間を確保する
・忙しい日はキッズシッターをお願いし、その間に家事や休息の時間をつくる
といった形です。
たとえば、料理と掃除をサポーターにお願いする場合、家事分担は次のように変えられます。

子育て中の家庭であれば、料理や掃除をサポーターに任せ、その分、夫婦が子どもの入浴や寝かしつけ、遊び相手などに時間を使う方法もあります。
家事に追われる時間が減れば、休息を取ったり、夫婦でゆっくり過ごしたり、子どもとの時間を大切にしたりと、自分たちが本当に使いたいことに時間を充てやすくなります。
大切なのは、「家事は夫婦だけですべて分担しなければならない」と考えないことです。
家事分担を何度見直しても負担が大きい場合は、「夫婦でどう分けるか」だけでなく、「家庭からどの家事を減らせるか」という視点でも考えてみましょう。
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共働き夫婦の家事分担についてよくある質問
最後に、共働き夫婦の家事分担についてよくある疑問に回答します。
共働き夫婦の家事分担の理想的な割合は?
共働き夫婦の家事分担に「夫50%・妻50%」といった決まった正解はありません。
同じ共働きでも、勤務時間や通勤時間、在宅勤務の有無、休日、得意・不得意などによって、無理なく担当できる家事の量は異なります。また、家事は数が同じでも、料理とゴミ出しのように必要な時間や負担が大きく異なる場合があります。
そのため、割合そのものにこだわるよりも、夫婦それぞれが家事に使っている時間や負担感を確認し、双方が納得できる状態を目指すことが大切です。
子育て中の家庭であれば、家事だけでなく送迎や入浴、寝かしつけ、持ち物の準備などの育児も含めて、家庭全体の負担を考えましょう。
パートナーが家事をしてくれない場合はどうすればいい?
まずは「もっと家事をしてほしい」と伝えるだけではなく、家庭内でどのような家事が発生しているのかを一緒に整理してみましょう。
「料理」「洗濯」「掃除」といった大きな家事だけでなく、日用品の補充や献立決め、ゴミ袋の交換などの「名もなき家事」まで書き出すと、これまで見えていなかった負担を共有しやすくなります。
そのうえで、
「洗濯をお願いしたい」
ではなく、
「洗濯物を取り込んだら、畳んで収納するところまでお願いしたい」
など、担当してほしい範囲を具体的に伝えることもポイントです。
また、家事ができない理由が「やりたくない」ことだけとは限りません。仕事の時間と合わない、やり方がわからない、どこまでやればよいかわからないといった場合もあるため、まずは原因を確認し、担当ややり方を調整してみましょう。
家事分担表はどうやって作ればいい?
家事分担表は、次の4つのステップで作ると整理しやすくなります。
・家庭内の家事をすべて書き出す
・必要に応じて家事を細かな工程まで分ける
・頻度・所要時間・得意不得意を整理する
・夫婦それぞれの担当を決める
たとえば「洗濯」であれば、「洗う」だけではなく、洗濯物を集める、干す、取り込む、畳む、収納するといった工程まで確認すると、担当範囲を明確にできます。
完成した家事分担表は、紙にして見える場所に貼ったり、共有カレンダーやタスク管理アプリを利用したりして、夫婦双方が確認できるようにしておきましょう。
また、一度決めた分担を固定する必要はありません。実際に試して負担が偏っていると感じた場合は、生活状況に合わせて調整してください。
共働きで家事をする時間がない場合はどうすればいい?
夫婦ともに忙しく、そもそも家事に使える時間が不足している場合は、分担方法を変えるだけでは解決しないこともあります。
その場合は「誰がやるか」だけではなく、「やらなくてもよい家事を増やせないか」という視点で考えてみましょう。
たとえば、
・食器洗い乾燥機やロボット掃除機などの時短家電を使う
・ネットスーパーや食材宅配を利用して買い物の負担を減らす
・ミールキットを使って献立決めや調理の時間を短縮する
・家事代行サービスに料理や掃除を任せる
といった方法があります。
特に、仕事に加えて子育てもある家庭では、家事・育児のすべてを夫婦だけでこなそうとすると、休息や家族と過ごす時間まで削られてしまうことがあります。
きらりライフサポートでは、料理や掃除のほか、キッズシッターなどのチャイルドケアも相談できます。料理や掃除をきらりさんにお願いして子どもとの時間を確保するなど、家庭で大切にしたい時間に合わせてサポートを取り入れるのも一つの方法です。
まとめ|家事を「誰がやるか」だけでなく「どう減らすか」も考えよう
共働き夫婦の家事分担では、家事の数を単純に半分ずつに分けることが正解とは限りません。
家事にかかる時間や負担、仕事のスケジュール、得意・不得意などを整理し、夫婦双方が無理なく続けられる形をつくることが大切です。
まずは家庭内の家事を洗い出し、「名もなき家事」や細かな工程まで見える化したうえで、それぞれの生活に合った分担方法を考えてみましょう。また、一度決めた分担を固定せず、生活の変化に合わせて定期的に見直すことも重要です。
一方で、家事分担を工夫しても、そもそも家庭内の家事量が多ければ負担はなかなか減りません。
そのような場合は、「誰がやるか」だけではなく、「家事そのものをどう減らすか」という視点も持ってみてください。
時短家電や食材宅配、ミールキットを取り入れたり、料理や掃除などを家事代行サービスに任せたりすることで、夫婦が担当する家事の総量そのものを減らすことができます。
家事分担の目的は、「夫50%・妻50%」を実現することではありません。夫婦それぞれが無理なく暮らし、仕事や休息、家族との時間など、自分たちが大切にしたいことに時間を使える状態をつくることです。
夫婦だけですべてを抱え込まず、家庭に合った方法で家事を分担しながら、必要に応じて外部の力も取り入れてみましょう。
きらりライフサポートでは、料理や掃除、キッズシッターなど、家庭の状況に合わせたさまざまなサポートを相談できます。家事分担を見直しても負担が大きいと感じる場合は、家事や育児の一部をきらりさんに任せることも選択肢の一つです。
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