油の「正しい捨て方」流しに捨てるのは絶対NG!
液体だからといって、油を流しに直接捨てるのは絶対にダメ!そのままの状態で油を流すと、排水管や下水道が詰まってしまい、悪臭の原因になってしまいます。
そのうえ、大雨で川や海に流れ出し、水質汚染を招くことに。油を捨てる際は、今回ご紹介する方法で正しく処分しましょう!
油の正しく捨てる処理の仕方
家庭で食用油を処分する場合、基本的に「可燃ごみ」として扱われます。しかし、なかには独自の回収方法を実施している自治体も。念のため、お住まいの地域のルールを確認しておくと安心でしょう。
可燃ごみとして扱われている場合、以下の5つの方法で油を捨てることができます。
①紙類に吸わせる
油が少量の場合、紙類に吸収させてから捨てる方法がおすすめです。ペーパータオルや新聞紙などの紙類に油を吸わせましょう。
なお、紙類に吸わせて油を処分する際は、「油が完全に冷めた状態」で行うのが基本です。料理の直後に処分するのではなく、一晩置いておきましょう。
②紙パックを使用する
捨てる油の量が多い場合は、空の紙パックが便利です。ペーパータオルや新聞紙を詰めておき、そこに油を注ぎ入れましょう。自然発火を防止するため、水も一緒に染み込ませます。
あとは、紙パックの口をテープでしっかりと塞ぐだけ。燃えるごみとして、そのまま出すことができますよ。
③ポリ袋を使用する
紙パックではなく、ポリ袋などの小さめのビニール袋を使用する手もあります。袋の中に紙類を詰め、油を入れたあとに水を注ぎましょう。
また、油を注ぎ入れる前に、袋に穴が開いていないかの確認を!さらに、漏れ防止のために袋を二重にしておきましょう。
④凝固剤を使用する
市販の凝固剤を使えば、大量の油を一気に捨てることができます。この場合、紙パックやポリ袋などで捨てる場合と異なり、基本的に油が熱い状態で溶かします。しばらく放置し、固まった油をポリ袋などに入れて処分しましょう。
凝固剤は、スーパーやドラッグストア、ホームセンターなどで販売しています。具体的な使い方は、凝固剤に記載された手順を参考にしてくださいね。
⑤片栗粉を使用する
凝固剤の代用として、片栗粉で油を固めることもできます。凝固剤と同じく、熱い油に片栗粉を加えましょう。油の温度が下がったときには、ドロドロ状態になっています。
ただし、油の量に比例して必要になる片栗粉の量も増えていきます。片栗粉を使用しての処分は、少量の油を捨てるときだけにしたほうがいいでしょう。
油の回収を行っている自治体も
なかには、油を資源ごみとして回収しているケースがあります。このリサイクル回収は、「燃えるごみの量が減る」「資源を有効活用できる」といった環境にやさしいメリットも。回収の有無や方法については、お住まいの地域のホームページなどで確認しましょう。
処理後はできるだけ早くゴミに出そう
油を吸わせた紙類や布は、放置しておくと発熱により自然発火する恐れがあります。とくに、気温の高い時期における長時間の放置はかなり危険!できるだけ早く、燃えるごみとして出すように注意しましょう。
油が入っていた容器も分別して捨てよう
食用油の容器は「プラスチック容器」と「ガラス容器」の2種類が存在します。
食用油のプラスチック容器(PET含む)は「その他プラスチック容器」に区分されるため、リサイクル対象のPET容器とは異なります。油の回収の有無と同様に、こちらも各自治体の情報をチェックしておきましょう。
油の捨て時の見極め方
食用油は、何度か繰り返して使用することもできます。ただし、以下のような状態になったら処分すべきタイミング。調理方法や食材などによって劣化する速度が異なるので、使用回数ではなく「油の状態」で捨て時を見極めましょう。
油独特の臭いがする
新しい油はほぼ無臭ですが、使用するごとに独特の臭いが出てきます。嫌な臭いが漂い始めたら、油を入れ替えましょう。
ドロドロになる
新しい、または熱い油はサラサラとした状態です。ところが、繰り返し使えばドロドロに。粘り気が出てきたと感じたら、処分しましょう。
黒ずんでいる
油の中に黒ずみなどの汚れが見受けられたら、取り換え時です。多少の黒ずみなら問題ありませんが、鍋の底を覆いつくすほどの状態ならリセットしましょう。
この記事のここがミソ!
・少量の油を捨てるなら、紙類に吸わせて「燃えるごみ」で出す
・油の量が多い場合、紙パックやポリ袋、油凝固剤を活用する
・自然発火を防ぐため、紙類に吸わせた油は、冷まして水を注いでおくと安心
面倒なイメージがある油の処分ですが、実際の方法はいたってシンプル。日ごろから不要になった紙類や紙パックなどをストックしておけば、より手軽に油を捨てることができます。油の捨て方をマスターして、油を使った料理を楽しんでくださいね!
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